司会「ここで、皆さんからの質問を受けたいと思いますが、どなたか質問がある方いらっしゃいますか?」

お客様「ロゴ、も葛西さんがつくられたのでしょうか?それについてちょっときかせてください。」

葛西「これ、ねぇ、実はだいぶ前から小池さんの方から、パパタラフマラのシンボルが欲しいといわれていて、ええ喜んでといっていたのに、なかなか決められなくてずるずるしていたんですね。で、『僕の青空』の直前に、どういうポスター作ろうかと思っていてなかなか頭の中できまりがつかなくてですね、そうだ小池さんの言ってたPのマークをココで作れば、それがメインビジョンになるかもしれないなと思ったことが一つと、よく小池さんの舞台の中に風と旗がでてくるんですが、風を孕むとか、あるいわパフォーマンスなんで人間の人体の中の臓物みたいなことも、よくパパタラフマラを見てて思うことが多いんですね。小腸の断片かもしれないし、胃袋かもしれないんですが、チューブの様なものと、旗みたいな物を、Pなので、ぐーと伸ばすと吹き流し的なイメージで何とも言えないだらしない感じとか、そこにTを入れることで落ち着きの無いマークをつくりたいなとおもって。」

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司会「小池さんご覧になっていかがでした?」


小池「いやー、もう素敵だな、とおもいました。葛西さん自身も特に先程から出ている安藤さんもよく、パパタラフマラの別バージョンとして、パパったらふにゃまらっていうのは同で酸かってよくユウんですよ。そのふにゃまらじゃないけど、作品の中でよくエロティックなイメージもでてくるから、そのそういうイメージもくみあわせて、こういうなにか孕んだのがいいんじゃないかって、とってもイメージとしても合ってるなと思ったし、シンボルとしても非常にいろんな面で使えるかなと思っています。僕は非常に気に入っています。」


葛西「なんとなくこれは甲と決めないで、これのバリエーションというか、これから育てたいなという気持ちがあります。生まれたばかりなきがしているので。」


司会「では、これからまだまだ、いろいろなPが見れるかもしれないということですね。」


葛西「何かがあることを期待しててください笑」


小池「そういう風に言ってもらえるとすごくうれしいですよね。というのも、やっぱりもの作ってて、自分がやったので完成、これで終わりだよと打ち切られちゃう場合もあるんですよ。それねぇ、すごく残念なんですよ、つまんなくて。というのは、絶対に終わらないんですよね、作品なんか。例えば再演した場合でも、再演だったらただやればいいって分けじゃないんですよ。確実にかえていく、何か変わってゆく。人って言うのは変わりますから。だからそういう風にいっていただけるとすごくうれしい。まぁ、だから10何年も続いてるんだとおもうんですけど。」


お客様「ありがとうございます。」

司会「他にもう一つぐらい、ありましたら受けたいと思います。」


お客様「アイディアが、出る瞬間というのはなにかきっかけがあったりするんですかね。それとも熟成していった物が完成に近づいてゆくのでしょうか?」


葛西「そのときその時で違いますけれども、だいたいは、締めきりって言うのがありますね。笑 で、〆切まで、わすれることはできないというか、頭の中にずっと残っていて、重荷がずっとあるんですが、自分でへ理屈こねながらずっと積み上げはするんです。ですが、その結果が出るというよりは、そういう時間を過ごした後に、『明後日小池さんがやってくる!』と思うと(笑)、前の日に違う物がぼかんっとでてくることが多くて。それまで自分の中の積み重ねがないと、その“ぼかんっ”もやってこないですよね。だから、両方がかね合わさって、形が出てくる。それと、パパタラフマラにかぎっていえば、とにかく自分の体から感じてしまったことを、これでいいのだ!みたいに無理矢理めをつぶって決めちゃうみたいな、それは〆切によって決めちゃうみたいなことが多いですね。たとばサントリー株式会社が何かを売るときに、AがBになると、今市場はこうだからこうだ、と説明することによってあたかもそのアイディアがいいようにみえるかもしれないけれど、パパタラの時はそういう説明も出来ないので、もし、〆切が無かったらえんえんと同じことやってしまうという感じがしますね。」


客「ちなみに、小池さんが脚本や振付けを考える時も同じくどのようなかんじなんでしょうか?」

小池「僕もホントににた様なところがあって、さっきの百年の孤独というのがあったとおもうんですけど、あれなんかは20年も寝かせて、ああやっと作れるなとおもったものもあれば、すぐに取りかかってしまう物もあれば・・作品によりますよね。どういう人をつかうのか、どういう作品にしてくのかってとこで、自分の一瞬のひらめきで出来ちゃうこともあれば、寝かせないと全く出来ないというのもありますよね。」


お客様「ありがとうございました。」

たくさんのお客様にご来場いただきました!誠にありがとうございました!

 

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