小池「あー・・・裏文字?」
葛西「そうそう、さっきと同じでね。実はですね、何の疑いも無く自分ではやってたんですよ。周りにいる人たちも小池さんもみんな当然のように普通の&だと、僕もそう思ってて。それで印刷されたの見てから、安藤さんに「葛西君これって・・・Sじゃないか?」って言われて、あれって。いいよ、裏もじってゆうのがあるんだし、小池さんだったら多分許してくれるだろうなって。大きい会社だったら、もっとちゃんと謝らなきゃいけないんですけど。大丈夫ですよね?(笑)」
小池「大丈夫も何も、ものを作るってゆうのは基本的にミスってゆうんじゃなくても、組み合わせを変えていく中で何か隙間を見つけていくってことはあるんで、その隙間が見つかるってゆうのが面白い。それがおかしくなきゃそれで良いんですよ、全然。」
葛西「ほんと面白いよね。」
司会「この今稽古中とゆうことなんですが、どうゆうストーリ、お芝居の内容とゆうのを少し、小池さんの方から説明をお願いいただけますか?」
小池「猫が見ているジョナサン・スウィフト。皆さんガリバー旅行記ってゆうのは知ってると思うんですけど、そのガリバー旅行記を書いたのがジョナサン・スウィフトなんですが、かなり変な男なんですよ。この人は本当に面白いですね。それを猫の視点で描いていけばいいかなと思って、こうゆうものにしてるんです。」
司会「猫はいつでてきたんですか?」
小池「猫は突然出てきたんですね。」
司会「!」
小池「これもさっきの裏文字じゃないけど、たまたまこれをタイまで書きに行ったんですよ。日本にいると台本書けないんで、色々やかましい雑音が多くて。それでタイに行ったら、どうも猫がまとわりつくんですね。それでうるさいなーと思っていたら、何か猫が訴えてるように感じて。
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あっお前だって思ってね、猫の視点にしてみたんですよ。それで戻ってきて色々考えてる時に、昔読んだ水木しげるの漫画で『猫楠』っていうのがあって、これも猫の視点で描いるんですよね。そうゆうのもあったし、いくらでもできるや、と思いなおしましてね。その時すでに台本は出来上がってたんですけど。スウィフト、かなり面白いですよ。まぁ、内容はあまり言わない方が(笑)。」
司会「音楽は生演奏ですか?」
小池「これはCDもあれば、インドネシアからガムランの奏者、作曲家と日本の松本君とゆうエレクトーンの奏者とが生で入ります。それ以外にもインドネシアのバリのダンサー、ジャワのダンサーとアイルランドのダンサーが入りますね。面白いですよ、今日丁度稽古やってますけどね、体が面白いですね。本当に体って多様だなと思いますし、その身体を見てるだけでも楽しいですね。特にインドネシアの連中なんかは皆演技も出来れば、音楽も出来れば、歌も当然歌えれば、踊りも踊れると。それが日本の場合だったらないですからね。ダンサーは踊ってるだけ、役者は演技してるだけ、体使いません。そうゆうのがないんで、ほんとそれは刺激になりますね。」