ドン・キホーテというとセルバンテスの、風車に向かっていく壊れジイサンを思い浮かべるだろう。あのジイサンはおかしくて悲しく、ついつい胸苦しくなる。 そもそも騎士道そのものが廃れてしまった時代にあって、騎士道を標榜することは、今の日本で、真面目に帯刀して、武士道を貫け、と日々、日本全国を行脚 していくようなものである。はた迷惑この上ない。だが、本当にそうか、という疑問から本作品はできていった。武士道でも騎士道でも、もちろんない。奇人変人を描いているのでもない。(とは言え、相当な奇人変人に見えるだろうが・・・・)この空白だらけの、なにもかもが白々しさの中にあるときに、その 核になる何かを探す旅を描いてみようと思い立ったのだ。しかし、今回は台本を書きながら、ついつい何ものかに後押しされるように、勝手に変化していった。その意味で、実際の旅を描くと同時に、意識の旅でもあった。主人公の光を見る旅でもあった。常に両義性を孕みつつ、邁進する主人公を観客のみなさんはどう見てくれるか、楽しみなのである。
小池博史(パパ・タラフマラ主宰/演出家) |
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あの人から応援コメント! |
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人間も世界も、もっと豊かでエロチックで、宇宙的な深みを持っていることを 優美かつ激しい踊りと、研がれた言葉と音楽、卓越した美術や造形を駆使した空間表現で、こちらの五感を揺さぶり伝えてくれる。パパタラを体験したあとは、風景が違って見える。 | ー 天童荒太
(作家) |
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パパ・タラフマラの元気とオリジナルのファンです。 | ー 桃井かおり
(俳優) |
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よく作ってるなーと。本物だなーと。 同じクリエーターとして見て、すごいスリリングなことやってるなーと。 | ー 土佐信道 |
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(明和電機 代表取締役社長) |
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アートプロデューサー立川直樹さんよりお薦めコメント頂きました! コメントはこちら→立川直樹責任編集「TOKYO ART PATROL」 |
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JR東日本「大人の休日倶楽部」(2009年11月25日発行/12月号)にて 演出家・小池博史の巻頭インタビュー掲載されました! |
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