ひとりひとりが自分の個性と出会い、自らを支える総合的な力が養えるよう、当校では次の3つのプログラムを柱とした独自の実技カリキュラムが組まれています。
総合表現
講師 : 小池博史
舞台とは何であるかを、ゆっくり噛みしめるように授業をします。経験のない方は新しい世界に、俳優修業をしてきた方は、もう一度、演じるとは何であるか、舞踊経験の長い方は、舞踊の基本的な考え方を、もう一度、再考してみようという授業です。
クラシックバレエ
講師 : 縫原弘子
基本の大切さ、体をケアしていく方法などを、バレエのレッスンを通して理解していきましょう。
1期◆ 柔軟、まっすぐに立つこと(自分の軸を知ること)
2期◆ 自分の身体構造を知り、ケアに役立たせる知識を身に付ける。
3期◆ コンビネーション(テクニックの組み合わせ)
卒業公演近くになったら、身体のケアの方法を学ぶ。
演技基礎・応用
講師 : 今井朋彦 他
ただ一言のセリフ。それを叫ぶにしろ、つぶやくにしろ、身体中の器官を総動員しなければ優れた表現には結びつきません。日々のレッスンを通して開発されていく皆さんの身体を、いかにして「もの言う術」へと結びつけるか・・・。様々なエクササイズ、エチュード、テキストワークを通して探っていきたいと思います。
コンテンポラリーダンス
講師 : 佐藤昌枝
呼吸するようにシンプルな身体づくり(筋肉の力を抜いてみる、筋肉の引っぱる方向を見つめる、等)を続けながら、身体表現の可能性を広げていきます。自分自身の肉体を丁寧にみつめながら、自由でありながらもコントロールされた身体を創っていきます。
1期◆ 呼吸しながら身体を動かし、自分自身の身体をみつめ基本的な構造を理解する。
2期◆ 身体構造をふまえ、身体表現のためにより自由な肉体を創る。
3期◆ 卒業公演に向けて、1期、2期で学んだことが役立つように身体を創りあげる。
マーシャルアーツ+
講師 : 松島誠
合気道や武道的身体の習得と研究により、身体表現の可能性を探っていきましょう。
◎合気道をベースにした武道的ムーブメントの習得。武道の基本的動作の習得。
◎集中講座 武道的身体を生かし、空間表現へのアプローチを試みる。
上記に加えヴォイス表現をどのように取り込んでいくかを探る。
フロアワーク
講師 : 白井さち子
床を使って表現の可能性をどこまでひろげることが可能なのかを、1年間通して研究していきます。また、床を使うことにより立った状態では使いにくい筋肉を効率よく使い、身体の感覚への理解を深めます。
1期◆床を使って身体運動をするにあたっての基本的な体の使い方の習得。身体をどのように捉えるか、身体の考え方、テクニックの習得方法を学ぶ。
2期◆床を使った身体表現の、発展。コンビネーション。
3期◆実際にダンス作品の中でどのように使っていくかの検証、実践。
ヴォイス パフォーマンス
講師 : 関口満紀枝
舞台で使える呼吸法を習得し、ヴォイスを使ったパフォーマンスの方法を様々な角度から一人一人が探ってみる授業です。
まずは基本の呼吸法をしっかり身に着けます。そして好きな歌を課題曲にして歌ったり、即興的に声を出し音楽を作っていく中で、自分の声のステキなところをたくさん見つけましょう。そして声も身体の一部として表現に使えるように磨いていきます。
身体表現基礎・応用
講師 : あらた真生
あらゆる角度から身体を見つめ、表現の可能性を広げていくためのレッスンです。
リラクゼーション、呼吸、身体の歪みを正すことなど、心身調整からはじめます。解剖学・運動生理学をもとに個々に見合った動きの発見、強くしなやかで芯のあるカラダを手に入れる方法を見つけます。
また、空間と時間の使い方、振り付け方法、舞台人としての在り方も身に着けていけるようサポートします。丁寧かつ大胆に、パフォーマンスの向上を求めて一緒に学んでいきましょう。
コンタクト・インプロビゼーション
講師 : 高橋弘子
コンタクト・インプロヴィゼーションは、身体同士の交流・対話を体験しながら、そこに生じる動きの流れにまかせて動いてゆくコミュニケイティブな即興形式のダンスです。非常に繊細な動きからダイナミックでアクロバティックな動きまでを段階的に習得していけるようにすすめます。お互いを鑑賞し、デイスカッションをすることで最終的にインプロ(即興)を自由に楽しむことを目標とします。
1期◆ 基本的な身体の構造を解剖学的に理解し、重力との関係、五感を働かせて動く。
2期◆「自分の身は自分で守る」を基本に、信頼して(体重を預ける、受け取る)身体で対話。
3 期◆「自然に自由にリフトする、されること」を目標とし、時間、空間スペース、人の関わりで即興していく。
フェルデンクライス
講師 : 都丸永子
フェルデンクライスとは人間の発達過程に基づいたボディ・ワーク。シンプルな動きをゆっくりと気づきながらおこなうことで、脳を中心とした神経系にはたらきかけ、新しい動きのパターンを学んでゆく。本番に最大のパフォーマンスを発揮できるからだの感覚と機能を獲得する。