パパフェス概要

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フェスティバル概要&スケジュール

フェスティバル概要

2011年12月~2012年3月までの4ヶ月間に渡り、代表的な旧4作品の上演。
他、シンポジウムトーク出版DVD出版展示ライブも実施予定
これまでの活動を振り返りつつ、その全体像を未来に繋げるための動きを作り出せればと思っております。

小池博史よりメッセージ

パパタラ ファイナルフェスティバル 実行委員長
小池博史よりメッセージ


私はパパ・タラフマラを1982年に設立、54作品を創作し、国内外で活動してまいりました。
35カ国を回り、全世界と密接な関係性を築き、海外オーガニゼーションとのコラボレーションや外国人アーティストの作品参加は通常の事となるまでに至っていました。
今年はパパ・タラフマラ30周年記念の年に当たります。

 しかしながら、現在の舞台状況に限らず、アートシーン全般、日本社会全体がここ10年近く、どんどん小さくなり、自己閉塞化し、作品もまた自家撞着を起こしているような作品が多くなって、非常に居心地が悪い状況になったと感じてきました。

 また、今年はアメリカの作曲家、韓国国立現代舞踊団、インドネシアの財団、パパ・タラフマラを結んでの「Between the Times」という過去、現在、未来を展望する作品を考えておりました。ところが、文化庁に提出していた助成金申請は通りませんでした。ただ、それは致し方ないにせよ、通っているもののほとんどが保守的な演目で占められ、現代ものが通らないという不思議な状況がまかり通るようになってしまったのです。

 私はこうした状況に対し強い危機感を抱いてきましたが、その頂点に達したような状態で、3.11の震災が起きたのです。このタイミングでこの震災。私は人のあり方、アートのあり方を改めて強く問いかける必要をどこかから迫られているのではないか、と思いました。そして、もう一度、向かうべき方角をきちんと確認しなければならないと考えたのです。

 パパ・タラフマラは何であったのか?私が追求してきたのは、空間と時間、そして身体の可能性です。そして、思考世界と感覚世界の往還なのですが、今はきれいにどちらかに偏るようになってしまっています。どうにもつまらなくなりました。保守化が進み、ジャンル分けも明確です。マージナルなポジションこそが文化を変えられると思ってきましたが、まったく逆行してしまっているのが現状なのですから。

 私は、このような状況に対して強く異議を唱え、もう一度原点に立ち返り、非常に身軽になって、作品を通し、可能性を広く日本社会に問いかけてみたいと思うようになりました。30年を掛けて作ってきたカンパニーですが、今のような閉塞的な状況下での活動は重すぎる、ならば、パパ・タラフマラを解体することによって、この輝ける意味を皆さんに問いかけたいと思うのです。

 遥かに開かれた世界を企図し、可能性を閉じない世界を作り出すこと。そこに未来があり、これからの社会と人々にとって意義ある深遠な世界が待っていると考えます。

そこで、パパタラ・ファイナルフェスティバルと称し、旧4作品の上演並びに音楽ライブや美術の展示、トーク、シンポジウム、書籍出版、DVD出版等を加えたフェスティバルを急遽、企画致しました。これらを通して、可能な限り、‘からだ’の重要性と新しい時代を生み出すことの重要性を問いかけたいと思います。

是非、ご協力ください。

 パパ・タラフマラ代表  小池博史