一問一答

ケータイはこちら  hedder.png

menu01.pngmenu02.pngmenu03.pngmenu04.pngmenu05.pngmenu06.png

pchan.png
皆さんこんにちは。私の名前はピーです。今日は、パパ・タラフマラ主催の小池博史氏に解散する理由に付いてインタビューしたいと思います。皆さんも、小池氏に質問したいことがあれば、メールでご連絡いただけると代わりに質問致します。それではインタビューしてきます。

展覧会並みの舞台美術

Q,解散のきっかけは?

intervew_img_kikh.jpg小池
A,一番は先の大震災の影響が大きいです。改めて日本の色々な問題というのを実感しました。人間は本当に生きて行くための瀬戸際にきていると思います。それを強く訴えることを考えたら解散という形になりました。

Q,なぜ解散じゃないといけないのですか?

intervew_img_kikh.jpg小池
A,政治や社会の絶望的状況を今までは作品を通して訴えてきました。しかし日本は言葉を通してそれを発していかないと本当にダメなところまできています。パパ・タラフマラは30年間やってきました。そんな長期間、しかもいくつもの大規模な作品を作り続けてきた劇団の解散というのはそれなりの衝撃を与えられるのではと思いました。提言するための起爆剤として、解散がもっとも有効だと考えました。

Q,解散後の展望は?

intervew_img_kikh.jpg小池
A,私は作り手だからもちろん作品は作っていきます。 しかし同時に書く、喋るということを通して自分の考えを発信していくつもりです。

Q,今の日本のアートシーンをどう思いますか?

intervew_img_kikh.jpg小池
A,非常に内向きになっていると感じています。箱庭化してきていて、そういうものばかりがもてはやされているのではないでしょうか。

Q,これからの日本のアートシーンはどうしたらいいと思いますか?

intervew_img_kikh.jpg小池
A,作り手はもっと外に目を向けた作品を作るべきです。しかし、観る側や批評家というのもわかりやすい方へ流れていっています。
これは学校教育、つきつめるとその仕組みを作る政治に問題があります。その根幹から変えていかないといけないと思っています。

Q,なぜ、今のような状態になったと思いますか?

intervew_img_kikh.jpg小池
A,辿っていくと明治維新、第二次世界大戦にまで行きつきます。あそこで価値観がガラリと変わってしまったのではないでしょうか。

Q,どのような影響があったと思いますか?

intervew_img_kikh.jpg小池
A,身体が脆弱になり、頭デッカチな人間ばかりが育つことになってしまいました。

Q,自分の日本人としてのアイデンティティをどう考えていますか?

intervew_img_kikh.jpg小池
A,「日本人としての」といいますが日本人といっても様々です。ひとくくりにできるものではないと思います。

Q,小池さんにとって身体とは?

intervew_img_kikh.jpg小池
A,もっとも身近な異界。そしてもっとも身近な自然。

Q,小池さんにとって言葉とは?

intervew_img_kikh.jpg小池
A,リズムとハーモニー。

Q,芸術はなぜ大切だと思いますか?

intervew_img_kikh.jpg小池
A,人間が不完全な存在だからです。

Q,言葉で語っていこうと思ったのは舞台に限界を感じたからですか?
(※書籍の出版などもあるので)

intervew_img_kikh.jpg小池
A,いや、舞台というのは常に無限の可能性を持っています。しかし今は言葉で強く訴えていく必要があると感じています。

Q,文章や言葉で提言すれば影響を与えられると思っていますか?

intervew_img_kikh.jpg小池
A,最初からダメと諦めていたら何も生まれないです。必死になって可能性を作る。それしかないと思っています。

Q,カンパニーという形態の大変な部分は?

intervew_img_kikh.jpg小池
A,カンパニーメンバーがいることでしかやれないことはあります。しかし、自分が行動を起こした時よくも悪くもメンバーにも背負うものができてしまいます。一人だと行動したことは全て自分に返ってくるのみです。

Q,メンバーの人は解散をどう思っているんですか?

intervew_img_kikh.jpg
小池
A,それぞれが個々人で考えていることだと思います。しかし、今はメンバーもフェスティバルに向けての諸々で手一杯で、解散を実感するヒマもないでしょう。 解散して1、2年たってみて色々と感じるのではないでしょうか。

Q,今後はどこを拠点として様々なものを発信していく予定ですか?

intervew_img_kikh.jpg小池
A,少なくとも3年間は日本を拠点にするつもりです。それでも絶望的となったらまたその時考えますが、やはり作品を発信するなら自分の生まれた国からかなという気持ちではあります。

本日はありがとうございました。また質問をさせていただければと思います。
パパ・タラフマラとして、最後まで走り続けてください。
ありがとうございました。