本年はパパ・タラフマラ発足30周年に当たりますが、大きな文化提言の機会とすべく、実行委員会を発足させ、パパタラ・ファイナルフェスティバルを実施することと致しました。30年の最後にこのような形になるとは思ってもいませんでしたが、今こそ、パパ・タラフマラが生きて来た30年を見直し、互いに提言をし合う良い機会であることも確かだろうと思います。空間、時間、身体を見直し、思考に偏らず、感覚に偏らない世界を生み出すにはどうしたら良いか、ことばを使い、実際の公演を通して、語り合えればと思うのです。
ただ、今回は、震災後急展開があり、4月に最終決定を行い、動き出した企画であるため、まったく準備期間がないまま、突入することになってしまいました。ゆえに、資金不足に陥るのは必須です。延期も考えましたが、やはり‘今’だろうと思うのです。この閉塞感にビッシリと覆われている‘今’でないと意味が薄いと感じます。
なにとぞ、このパパ・タラフマラ最後のフェスティバルのため、そして世界の未来のためにご協力いただければ、本当に助かります。
遥かに開かれた世界を企図し、可能性を閉じない世界を作り出すこと。そこに未来があり、これからの社会と人々にとって意味のある深い世界が待っていることを信じて。
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