ガリバー&スウィフト
-作家ジョナサン・スウィフトの猫・料理法-

 

初演 2008年10月 東京グローブ座


椿説ガリバー伝

18世紀、イギリス、アイルランドに生きた稀代の偏屈者“作家スウィフト”。その生涯をモチーフに、実像と虚像とを織り交ぜながら、奇想溢れるパラドキシカルワールドを時空を超えて描き出した本作。
 年齢とともに次第に強くなる孤独感と、それゆえに生まれくる想念の数々。司祭であり、作家でもあったスウィフト自身の生涯はまるでガリバーの旅行記そのものであったとも言えるだろう。
スウィフト自身の持つ諧謔精神と時代性、そして広がりつつも縮小してゆく現実を見つめるうち、その異様さ、奇妙さは次第に今日ある現代の風景とも重なってゆく。
 舞台美術には現代美術家のヤノベケンジが参加。そしてインドネシアやアイルランドから参加した気鋭のアーティストとのコラボレーションにより、演劇、舞踊、美術、音楽といった狭い枠組みは破壊され、新たなる芸術のビックバンを見ることとなった。


大きいのか?小さいのか??
かわいいのか?こわいのか??
こわかわいいのか!  なんたって、ねこだからね。

神も仏も、ワシに微笑んでいる夢を見た。

世界はマルだニャー

 

■作・演出・振付:小池博史
■舞台美術・オブジェ:ヤノベケンジ
■作曲・演奏: 松本淳一(エレクトーン) デワ・ライ(ガムラン)
■オブジェ:田中真聡
■衣装:小林和史 甲斐さやか(OUT SECT)
■宣伝美術:葛西薫 安藤隆
■出演:池野拓哉 白井さち子 あらた真生 橋本礼 南波冴 横手亜梨沙 横手祐樹 田中明子 リアント クトゥット・リナ キャサリン・オマーリ 小谷野哲郎 赤松直美 石本華江 石川正義 高橋倫平 松島誠

 

 

 

 

 

 

photo by KOIKE Hiroshi