「青/ao」

初演 2001年2月 世田谷パブリックシアター

 

1994年に上演された「青」の改訂バージョン。
青いろといえば、地球は美しい星であるらしい。地上はあらゆる醜い色が氾濫する混乱の都だとしても、宇宙から見ると、たとえようもない静けさで青くかがやき浮かんでいるのだという。ともあれ、それは思わず涙が流れるような美しさではないだろうか。
われわれの時代が、急に美しさを見たがりはじめているのも、内実のむごさの事情によるのかもしれない。


色彩としての青にまつわる様々なイメージ …静寂、曖昧さ、冷たさ、情熱、あるいは、大気、海、空などのイメージを、オブジェとダンスによって鮮烈に視覚化した作品。「パパ・タラフマラ」がダンス・シーンからも注目されるきっかけとなった1994年上演の「青」を原型とし、さらに磨き込んだのが本作「青/ao」である。

すべてをふくんで青くかがやけ、われ

 

 

■作・演出:小池博史
■音楽:菅谷昌弘
■小池博史、福島直美、松島誠
■オブジェ:松島誠
■装置:タシブ・トモヒデ
■衣裳:浜井弘治
■ヘアメイク:南久惠
■照明:関根有紀子
■音響:江澤千香子
■舞台監督:大谷地力
■宣伝美術:葛西薫 安藤隆

 


■出演:小川摩利子,松島誠、白井さち子、三浦宏之、関口満紀枝、ささだあきこ、縫原弘子、中村真咲、秋葉睦子、丸山武彦