SHIP IN A VIEW

 

初演 2002年7月テアトロ・ピッコロ・アーセナル(ベネチア)


海と横町の物語
ベネチアビエンナーレからの招聘をうけ、1997年に公演を行った「船を見る」を海外ツアー用に作り直した本作。ニューヨークのブルックリン・アカデミー・オブ・ミュージック・オペラハウス(BAM)を始めとして、公演は北米・南米・ヨーロッパ・アジアと世界中を巡っている。
1960年代、日本が高度経済成長にさしかかってきた頃、さまざまな産業が混沌として並び立っていた工業港湾都市をイメージした作品。
海をはじめとする豊かな自然と、林立する工場といった人工的なものとでしひめく町に育った少年にとって「船」は、その町と外の世界を繋ぐもの、外の世界への出口でもあった。
ノスタルジーと苦渋に満ちた海辺の町の情景を、詩情をたたえてコラージュしつつ、人間の内にある満たされない脱出願望を「船」に託してえがいている。

 

■作・演出・振付:小池博史
■音楽:菅谷昌弘
■舞台美術:小池博史、福島直美
■オブジェ:田中真聡、松島誠、宮木亜弥
■ライトオブジェ:森脇裕之
■衣装:浜井弘治
■照明:関根有紀子
■音響:江澤千香子
■舞台監督:菊地凡平
■宣伝美術:葛西薫、安藤隆
■出演:小川摩利子,松島誠、白井さち子、縫原弘子、三浦宏之、関口満紀枝、あらた真生、秋葉睦子、池野拓哉、寺西愛、野和田恵里花、ヤン・ツイ・クック