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パパタラフマラとはなにか? 実は、よくわからない。

僕が「音楽家」であるように、パパタラフマラを「演劇」や「ダンスカンパニー」と呼ぶこともできるだろうけれど、それがなんであれ、楽しいことを共有できるものであればジャンルなんてものは問題ではない。3.11以降、僕はそう考えてきた。
インターネットで公演の動画を見たり、評論家の文章で読んだりすることは、パパタラフマラを知るうえでのガイドにはなるけれど、結局のところ、客席から舞台を体験することで初めてわかるものだと思う。それは、アフリカ音楽をCDで聞くのと、アフリカに行ってダンスしながらそこで音楽を聞くのとで、体験として全く違う意味を持つということと共通している。
ちなみに、ファイナルフェスが終わったら、小池さんとともに「小池博史楽団」を創ろうという話をしている。この楽しい団体からパパタラフマラの「本質」が出てくるんじゃないかなと楽しみにしている。

作曲家・3D音響空間デザイン

パパタラフマラ「青い頭の雄牛」( 2003年2月)の音楽を担当(作曲と舞台でのライブ演奏)。ミュージシャンとして、93年にスイス、モントルー・ジャズ・フェスでデビュー。08年7月に3回目の出演となる同フェスで“Le petit ballets des Rolly”を世界初演。作曲家として、最新アルバムは『Olive tree for Peace / Seigen Ono』。87年に川久保玲から「洋服が奇麗に見えるような音楽を」という依頼により作曲、制作した『COMME des GARCONS / SEIGEN ONO』(広告関係者、選曲家必聴のクラシックと言われている)ほか多数のアルバムを発表。ジャン・クリストフ・マイヨーの「モンテカルロバレエ団」、フィリップ・デュクフレの「DCA」ほか、国内外のダンスカンパニーなどにも委嘱作品を提供。

一方で、録音エンジニアとしては、82年の「坂本龍一/戦場のメリークリスマス」にはじまり、渡辺貞夫、ジョン・ゾーン、アート・リンゼイなど多数のアーティストのプロジェクトに参加。3Dの立体音響空間デザイナーとしても多くのプロジェクトに最新の技術を提供している。サイデラ・レコード、サイデラ・マスタリング主宰。

http://www.saidera.co.jp/