profile_片山正夫

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コンテンポラリーな舞台芸術を支援していて感じるのは、持続することがいかに大変かということだ。実際、30年も続くカンパニーはとても少ない。革新しつづけることによってしか持続しえないのだから、それも当然だろう。私がいま懐かしく思い出すのは、吉祥寺で観た「アレッホ」や「海の動物園」だ。ちょうどわれわれの財団ができたころで、もう四半世紀近く前のことになる。ジャンルを越えたコラボレーションではない、ジャンルなどもともとないのだ、と作品が語っていたことを鮮明に憶えている。

公益財団法人セゾン文化財団理事