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パパ・タラフマラ ファイナル・フェスティバルへのメッセージ

私たちは、パパ・タラフマラの解散を、いまの文化状況への痛烈な批判として受けとめるべきだろう。何処にも属さず、何物にも似ない存在者の孤独を、おそらく小池博史さんは誰よりも強く感じていたのではないだろうか。 今回の解散の決定は残念だけれども、よく30年走り続けられたという思いのほうが私には強い。 堤  清 二

公益財団法人セゾン文化財団 理事長

 1927年生。東京大学経済学部卒。衆議院議長を務めた父親の秘書を経て、1954年㈱西武百貨店入社。1963年、自ら設立した㈱西友ストアー[現㈱西友]の社長に、1966年には西武百貨店の社長に就任。クレジットカード、レストラン、保険等様々な分野での事業活動に取り組み、多彩な企業群セゾングループのトップとなる。1991年、セゾングループ代表を辞し、経営の第一線から引退。
 現在は、1987年に設立した(財)セゾン文化財団(2010年7月に公益財団法人に移行)の理事長として活動。また、(財)セゾン現代美術館理事長も1986年より務める。
 1998年に論文「消費社会批判」(1996年に出版)により中央大学経済学博士号を取得した。

 一方、辻井喬(つじい・たかし)のペンネームで詩人および作家としても活動。1955年に詩集『不確かな朝』を刊行、以来数多くの作品を発表。詩集に『異邦人』(室生犀星詩人賞)、『群青、わが黙示』(高見順賞)、『鷲がいて』(現代詩花椿賞、読売文学賞詩歌俳句賞)、『自伝詩のためのエスキース』(現代詩人賞)など、小説に『いつもと同じ春』(平林たい子文学賞)、『虹の岬』(谷崎潤一郎賞)、『風の生涯』(芸術選奨文部科学大臣賞)、『父の肖像』(野間文芸賞)、『茜色の空』など。また、評論・エッセイ集に『新祖国論』、詩論集『生光』、回顧録『叙情と闘争』などがある。英語をはじめ、フランス語、ロシア語、中国語、韓国語、アラビア語への翻訳作品もある。2006年に第62回恩賜賞・日本芸術院賞を受賞。日本芸術院会員、日本ペンクラブ理事、日本文藝家協会副理事長、日本中国文化交流